ヒートマップツールとは?グーグルアナリティクスの穴を埋める重要なツール

「グーグルアナリティクス(Google Analytics)」を分析に利用している場合、カバーできない範囲がある点も知っておくべきです。たとえば「Webページの要素(CTAボタンやテキストリンクなど)にまで焦点を当てて改善を行いたい」というケースではグーグルアナリティクスは使えません。

ページの要素にまで焦点を当てて解析を行い、問題がある要素を洗い出せるのが「ヒートマップツール」です。ヒートマップツールを使うとページの細かい部分まで解析ができるようになり、グーグルアナリティクスとの相乗効果により粒度の高い分析が可能になります。

今回はマーケターとして活動する方へ向けて、ヒートマップツールの概要やメリット・デメリットをご紹介していきます。最後におすすめのヒートマップツールも解説するので、ツールの導入を検討したい方もぜひご覧ください。

ヒートマップツールとは?ユーザーのページ内行動を簡単に可視化できる!

ヒートマップツールとは「ページ内の各要素を解析して、よりよいページへ改善するために使われるツール」です。「ヒート」とは熱のことですが、その名の通りヒートマップツールにはユーザーのページ内での行動をサーモグラフィーのように色分けして可視化できる機能が搭載されています。

グーグルアナリティクスといった分析ツール(アクセス解析ツール)は、Webサイト全体を軸にしてどのページから流入が発生したか、またどのページから離脱が起きているのかといった内容を分析するのが得意です。しかし「Webページ内部のどの部分に、具体的な問題があるのか」を分析するのは不得意になっています。

ヒートマップツールには

  • ユーザーのスクロール行動の可視化
  • クリック・タップ行動の可視化
  • マウストラッキング

といった機能が搭載されており、活用できれば

  • ページで人気のある部分はどこか
  • 余計な部分がクリック・タップされていないか
  • マウスの動きが自社の導線通りになっているか

といった内容を可視化できます。

ABテスト時にも役立つ!ヒートマップツールのメリットとは

ヒートマップツールを活用するメリットは次の通りです。

UIに焦点を当てた細かい改善ができる

UIとは「ユーザーインターフェース」を指しており、ユーザーがWebコンテンツ内で閲覧・操作する部分です。

ヒートマップツールを使うと

  • 人気のない画像を挿しかえる
  • CTAボタンを見やすく、押しやすいデザインへ変更する
  • 人気のあるフレーズや画像・動画などを目立つ部分へもっていく

といった行動を数値やグラフに基づいて実行できるようになります。グーグルアナリティクスといったツールだけだとピンポイントにページ改善を行うのが難しいですが、ヒートマップツールを使うと可能です。

ABテストの結果を可視化して結果に対する原因を探ることが可能

ABテストでは複数のデザイン・レイアウトパターンをユーザーに見せて比較・検証を行います。最もよいパターンを探し出してマーケティングへ活用できますが、単純にABテストするだけでは「このパターンが最良だった」という結果しか把握できません。

ヒートマップツールを使うと、たとえば「このパターンはCTAボタンを目立つものに変更した結果、総合的なクリック・タップ数がアップしてコンバージョンが増えた」といったような分析ができます。要は「なぜABテストでそのような結果になったのか」という内容を可視化できます。

ABテストでは「こういう風に変更したらこうなるのではないか」といった仮定を行う作業がありますが、ヒートマップツールを使うと仮定通りに改善が行われたのかを可視化できるのが魅力です。

LPとの相性がよい

ヒートマップツールはランディングページ(資料請求や商品購入といった目的のために作られた1ページだけのWebサイト)と相性がよいです。

ランディングページの目的はコンバージョンを獲得するためとシンプルです。しかしシンプルな分、ページ内の細かい要素を分析してコンバージョン改善へ結びつける必要があります。

ヒートマップツールを使えばCTAボタンや構成といった、ランディングページにおいて重要な部分の分析が簡単にできます。ランディングページの改善には、グーグルアナリティクスといったツールよりヒートマップツールが向いているでしょう。

分析するページを絞ろう!ヒートマップツールのデメリットとは

ヒートマップツールにはデメリットもあります。

広い視点でWebサイトを分析するのは苦手

ヒートマップツールを使うとページ内要素を細かく分析できる代わりに、広い視点で分析ができません。

  • Webサイトをユーザーがどのように回遊しているか
  • どのページの離脱率が低くて、どのページが高いのか

といった内容を俯瞰して確認するのはグーグルアナリティクスといったツールのほうが向いています。

1ページ1ページをすべて分析していると膨大な時間が掛かる

ヒートマップツールを使って規模の大きいページを1ページ1ページ分析すると、膨大な時間が掛かります。作業効率化の面で、ヒートマップツールが原因となり分析作業時間が増加してしまうのはよくありません。

このため

  • 分析で特に問題となったページ
  • トップページ
  • コンバージョン専用ページ

といったページに対して、ピンポイントにヒートマップツールを使う工夫が必要です。

ユーザー心理までは理解できない

ヒートマップツールではユーザーのページ内行動を把握できますが、「その際ユーザーがどう思って行動したのか」までは把握できません。このため状況によってはアンケートやインタビューなども組み合わせて、ユーザー心理とヒートマップツールの分析結果を紐づける必要性も出てきます。

たとえばある化粧品のランディングページで、「なぜシミができるのか」というタイトルの文章が長い時間読まれているのが分かったとします。しかし

  • 自分のシミに対する危機感をあおられて焦った
  • シミができる理由を、シミができる前に理解できてよかった

といったように、文章を読んだユーザーの感じ方はさまざまに考えられます。

ヒートマップと連携させて同時にアンケートやインタビューなどを実行することで、さらにヒートマップの活用意義が上がるでしょう。

無料で利用可能!おすすめのヒートマップツール3選

ここからはマーケティング予算が限られていても気軽に試せる、無料で利用可能なヒートマップツールを3つご紹介していきます。

Ptengine

グッドデザイン賞を受賞しているため、UIには太鼓判を押せるツールです。無料プランへ登録すれば1 ヶ月のみデータ保持といった制限はありますが、お金が掛かりません。

  • スマホやパソコンといったデバイス別に分けた分析が可能
  • リアルタイムで計測ができる
  • グーグルアナリティクスと連携して効率よく分析できる

といった特徴があります。タグを埋め込めば即日分析できるのもメリットです。

User Heat

月間30万PVまで無料利用可能と、ヒートマップツールの中では破格の機能を持ったツールです。

  • 熟読エリアや読了エリアの確認
  • マウスの動きの可視化
  • ユーザーが一番最後にクリックした部分の分布表示

などの機能が搭載されています。機能を拡張したい場合は有料の「User Insight」を検討しましょう。

Sitest

月間3万PV、2ドメインまで無料トライアルが利用できるヒートマップツールです。

ヒートマップ機能だけでなく

  • ABテストの比較・検証
  • エントリーフォーム最適化(EFO)
  • レポートの自動作成

といった多様な機能を備えているのが特徴になっています。

またヒートマップ機能に関しても、録画でユーザーの動きを詳しくトラッキングできるといった便利な機能が搭載されています。

まとめ

今回はヒートマップツールの概要やメリット・デメリットをご紹介してきました。

グーグルアナリティクスといったツールがWebサイト全体に焦点を当てているとすれば、ヒートマップツールはページ1つ1つに焦点を当てています。双方を使えば

  1. グーグルアナリティクスで問題のあるページを特定
  2. 問題のあるページの原因と改善策をヒートマップツールで分析

といったように細かい分析が可能です。

ぜひヒートマップツールを無料でもよいのでまずは導入して、操作感を確かめてみてください。

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